こんにちは、

最近元気がなかったのですが、

富山県民の優しさに触れ快復した佐田です。

移住する前から感じていた事ですが、

富山県民は世話好きな方が多いような気がします。

いつも助けられていて感謝しかありません\(^▽^)/

 

 

さて、今回のブログから全4回に渡り

「鋳物編」

をお送りしていきます。

(途中で気が変わって全5回になる可能性もあります(笑))

 

鋳物とは、溶かした金属を型に流し込み冷やして固めた製品の事を言います。

生活の中で見るものといえば、

蛇口

マンホール

デジタルカメラ

銅像

などでしょうか?

ここには並べられないくらい沢山のものがあります。

車のアルミホイールも鋳物です。

フジタで製造している金型も鋳物用の型といえます!

 

鋳物はフジタに関わるものでもありますが、

実はフジタのあるここ高岡市は鋳物に深く関わる街です。

そんな関わりの多い鋳物についてこれから語っていきたいと思います!

 

 

 

「鋳物編」第1回目は

能作

 

のお話です。

 

能作さんは

高岡市でも有名な鋳物製作をされている会社です。

高岡市は、江戸時代から鋳物の歴史を刻んできた街です。

そんな高岡で長年時代に合わせた鋳物作りに力をいれてきた能作さんは、

工場見学や鋳物製作体験できる場、カフェを併設し観光産業も推進しています!

(能作HP https://www.nousaku.co.jp/

※高岡の鋳物の歴史は今後のブログにてご紹介します。

 

 

実は、設計の仕事をしている中で、

ずっと疑問に思っていることがあり

その謎を解明するために能作さんへ行ってきました!

(という名目で友達と遊びに行きました(笑))

 

 

 

入口の看板からかっこいいなぁと思いながらドアを抜けると

 

 

壁一面の木型がお出迎えしてくれました!

浮かれた写真を撮るレベルでテンションがあがりました(笑)

 

2Fにはミュージアムも併設されており、

鋳物の歴史や、鋳物の加工方法などを学ぶ事ができます。

クイズコーナーもあり大人も子供も楽しめるミュージアムです!

 

今回の本題とはそれますが、

カフェのご飯がとっても写真映えする&ヘルシー&美味しかったです!!!

 

 

 

カフェのお皿も能作さんで作られた錫製の鋳物が使われています!

実際に使ってみると、

とても冷たくて、

中に入っている水より冷たい!と驚きました(笑)

 

 

さて、本題の謎の解明です。

私の鋳物に関する謎、それは

木型を利用した鋳造法の意味がわかんない! です(笑)

 

鋳物の鋳造には様々な方法があります。

その中のひとつに木型法というものがあります。

簡単に説明すると

木を削って作成した原型を砂に埋め込み

できた砂型の空洞に溶かした鉄を流して鋳造する方法です。

(鉄だけでなくアルミや錫、鋳鉄など様々な種類があります)

 

※鋳造法については今後のブログにてご紹介します。

 

(出典:木村鋳造所 https://www.kimuragrp.co.jp/

 

どうやって作るのかは説明を聞けばわかりますが、

砂…?

砂に鉄を流す…?

砂って固まるの…?

砂に鉄を入れて問題ないの…?

とずっと疑問で

実際に作っているところを見たいなーと思っていました。

 

そんなときに見つけたのが、

能作さんで行われている鋳物製作体験です!

見るだけでなく体験までできるとは思っていなかったので早速予約をし、

体験をしてきました!

 

 

 

今回製作するのは錫でできたハートの小鉢です。

他にもトレーやぐいのみなども製作できるようですが、

かわいいからという理由だけでハートの小鉢を製作することにしました(笑)

 

これがその原型です。

私の謎に思っているものの原型は木で出来ていますが、

こちらではアルミで出来ている原型を使うとのことでした。

 

 

この原型を使って砂型を作成していきます。

 

まず、原型と溶かした錫の流れる湯道になる部分の型をいれ、

 

湯口と呼ばれる溶かした錫を流す穴を開けながら

砂をつめていきます。

簡単に砂をつめていきますと言っていますが、

砂の硬さで出来栄えが変わるため

少し緊張しながら作業しました(笑)

砂は、私の想像とは違い少ししっとりとした土と砂の間のようなさわり心地でした。

少ししっとりしているから固まるのか!と勉強になりました。

 

 

外側と内側の型が出来たら原型を抜き

型を合わせて、

 

 

湯口から溶かした錫を流していきます。

 

 

少し時間を置いて固まったら砂を落とします。

砂は再利用が可能でエコ&安くできるというメリットがあるそうです。

 

さて、私のハートの小鉢は無事完成できたのでしょうか…!?

 

 

 

完成です!

バリをとるためにやすりがけをし、

刻印を打てるとのことだったので

刻印打ちもしました。

 

 

 

まっすぐ文字を打つのが難しく

一番時間がかかった作業かもしれません(笑)

 

ずっと謎だった木型法ですが

・砂がしっとりしているからこそ砂が固まる

・砂型に鉄を流しても大丈夫

・砂型作りは素人でもできないことはないけど職人技が必要

という事が分かりました。

実際に体験すると分かりやすかったです。

人生でやってきた体験の中で一番楽しかったので皆さんにもおすすめです!(笑)

 

コロナの影響で現在は工場見学をお休みしているようですが、

いつか工場見学もしてみたいです(⁎>ᴗ<⁎)

 

 

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ありがとうございます!