こんにちは、最近遺伝子検査をしてみた佐田です。
遺伝子検査とは、
今後なるかもしれない病気や体質にあったダイエット法、
自分のルーツなどを知る事ができる検査です。
100%当たるというわけではないようですが、
今後の生活習慣を考えるのに役立ちそうなので
検査結果がでるのが楽しみです!
さて、今回は鋳造編第3弾!
「鋳造法」
についてです。
前回のブログでは、金型と砂型、二つの鋳型についてお話しました。
本日は、その鋳型を使った鋳造法についてお話します。
鋳造編第一弾、第二弾をご覧になっていない方はこちら↓
金型
金型の鋳造法は種類がありすぎて説明するのが大変なので
ここでは、圧力をかける強さごとに分けてお話します。
圧力をかけない鋳造が「重圧鋳造」です。
(出典:モノマド https://mono-mado.com/dictionary/casting-mold)
強い圧力をかけていそうな名前ですが、圧力をかけません。
重力の力を利用して、溶かした金属を金型に流し込みます。
チョコレートの型に溶かしたチョコレートを流して固めるのと同じやり方なので
型で固めるといえばこの方法を思いつく方は多いのではないでしょうか?
重力の力を利用するため、ゆっくりと金属を流し込む事ができます。
低圧でゆっくりと溶かした金属を流し込んでいく方法が
「低圧鋳造」です。
重力鋳造と違い、力を加えて流し込みます。
「重圧鋳造」も「低圧鋳造」もゆっくりと流し込む事には変わりませんが、
得意分野は違います。
肉厚で気密性が求められる複雑な形状のときは「低圧鋳造」
簡単な構造で肉薄な形状のときは「重圧鋳造」
が適しているそうです。
鋳造を更にレベルアップさせたものに
「ダイキャスト法」というものがあります。
これは、高い圧力をかけて金属を流し込む方法です。
高い圧力をかけることで、溶かした金属が速く金型に流れるため
短時間の大量生産に適しています。
しかし、速く金属を流し込んでいくため、
周囲の空気や蒸気も一緒に金型に入ってしまう事があります。
そのため、強度の必要な製品には適していません。
金型鋳造とダイキャストは違うものなのですが、
(金型鋳造をレベルアップしたのがダイキャストなので)
ダイキャストを日本語訳すると
ダイ=金型
キャスト(キャスティング)=鋳造
と金型鋳造になってしまいます。
じゃあ金型鋳造でひとくくりにすればいいのでは・・・
となるのはまだ私に知識がないからなのでしょうか( ˙-˙ )
他にも、金型を利用した鋳造法として、
蝋を利用する「ロストワックス」や
遠心力を利用する「遠心鋳造法」などなど
ここでは紹介しきれないほど沢山の方法があります!
砂型
砂型を利用した鋳造法も多々あります。
前々回のブログでご紹介した「木型法」のように
原型を砂に入れて形をとり原型をはずして砂型を作成するというものが一般的ですが、
原型を取り外さない方法もあります。
その名も「フルモールド鋳造法」です。
フルモールド鋳造法の原型は発泡スチロールで作成します。
(出典:(株)木村鋳造所HP https://www.kimuragrp.co.jp/fmc/)
木型のように砂の中に入れ砂に形状をうつすところまでは一緒なのですが
発泡スチロールの原型は砂から抜きません!
溶かした金属はとても熱いので、
その熱で発泡スチロールを気化させながら鋳物を作るそうです。
なんかかっこいいですね!(笑)
原型を抜かなくていいので、
抜き勾配(原型を抜くときに砂に引っかからないようにするための勾配)
を考えずに作る事ができ、
複雑な形状の鋳物を作る事ができます。
最近では、専用の3Dプリンタを利用して
原型を作ることなく砂型を最初から作る事もできるそうです。
3Dプリンタの進化がすごい!
どんな鋳造法でも得意不得意があり、
作りたい鋳物に合わせて方法を変えていく必要があります。
まだ、鋳型の種類も、鋳造法も自分で判断できるレベルには到達していませんが
経験を積んで、自分で考えて設計できるようになりたいです!
フジタのスタッフブログを読んでいただき
ありがとうございます!